フィクションノンフィクション 55-3




 

              
  不思議な体験 - 3
 
 

 「どうしたの、おじさん退院するの?」

 「退院は無理よ。それにおじさんじゃあなくて赤ちゃんよ。もうこの子は身体は大きくても一人前の大人じゃあなくてちっちゃな赤

ちゃんと同じなんだから。」

 「ちっちゃな赤ちゃん? ・・・・・・。 」

 「そうよ。あっちゃんは本当の赤ちゃんになっちゃったから、今日から乳児病棟へ引越しなのよ。」

 「乳児病棟?」

 「そうよ。ここは大人の病棟でしょ。あっちゃんはもう赤ちゃんだからここには居られないの。だから引越するのよ。」

 「 ・・・・・・。 」
 

 引越しとは言っても所詮入院患者ですから、病室のベッドの周りだけ荷物と言ってもしれています。おそらく荷物は直に出し終

わってしまうと思います。そして荷物を出し終わると最後におじさんが、いえ大きな赤ちゃんの引越しです。

 看護婦さんが隣のベッドの周りのカーテンを開きました。僕がこの病室に来てから初めてカーテンが大きく開かれたんです。

 こうして僕も赤ちゃんになって始めて隣のおじさん、いいえ大きな赤ちゃんの顔を見る事が出来ました。

 ベッドの周りのカーテンを看護婦さんがさっと開くと、ベッドには可愛いベビー模様の毛布が掛けられて居ました。そしてその大

きな赤ちゃんに掛けられていた可愛いベビー模様の毛布を看護婦さんがめくると、当然予想していたんですが、そこに寝ていた

のは本当に看護婦さんの言う通りの大きな大きな赤ちゃんでした。

 ベッドに寝ているその大きな赤ちゃんの頭には可愛いブルーのベビー帽子が被されており、口にはオシャブリをくわえ首からは

可愛いブルーに小さな車のプリント模様の付いた涎掛け、そして上半身はスモック風で帽子と同じブルー地に小さな車のプリント

模様のベビー服を着せられているんです。そして左手にはピンクのガラガラまで持たされていたんです。

 下半身はブルーのスモックの下は剥き出しで、可愛いクリーム色の小さな黄色やブルーのプリント柄のオムツカバーが見えて

いました。

 ベッドの上におとなしく寝ているその姿は看護婦さんの言う通り本当に身体こそ大人の大きさで大きい物の、僕の考えていた

赤ちゃんそのものと全く同じでした。

 その時病室の床をこするようなタイヤの音がしたので何だろうと思って病室の入口の方を向くと、別の看護婦さんがが大きな

ベビーカーを押して部屋に入って来ました。大人用の車椅子ではなく小さな赤ちゃんの可愛いベビーカーをそのまま大きくしたよ

うな可愛いベビーカーでした。看護婦さんがおじさんいいえその大きな赤ちゃんにベビーカーに移るように声を掛けると、大きな

赤ちゃんは看護婦さんに言われるままに自分からその大きなベビーカーに乗りこみました。すると看護婦さんはその大きな赤ち

ゃんに優しく声を掛けながら大きな赤ちゃんの乗りこんだベビーカーを押して病室を出て行きました。大きな赤ちゃんはベビーカ

ーに乗りこむ時にじっとその様子に釘付けになっていた僕の方をちらっと見ましたが、その表情には自分がオシメを当てている

だけでなくベビー服にオシャブリまでくわえた格好を見られて恥かしいと言うような表情は、全くありませんでした。本当に自然に

柔和なおとなしい赤ちゃんそのものの表情だったんです。それどころか僕の顔を見て一瞬にこっと微笑んだように見えましたが、

直に看護婦さんの振るガラガラにあやされてそちらの方に注意を向けてしまいました。

 僕はそのベビーカーに乗った大きな赤ちゃんの後を見送りながら、初めて見たおじさんの可愛い赤ちゃんぶりにびっくりしてい

ました。いくらオムツの赤ちゃんとは言ってもここまで本当に赤ちゃんとは驚きでした。

 確かに今までカーテン越しに隣のおじさんが大きな赤ちゃんになって行くその過程の様子は伺っており、うすうすその様子も想

像はしていた物の、まさかここまで赤ちゃんになっているとは思いませんでした。ただオシメやベビー服などの装いをして居るだ

けでなく、あの顔の表情はもう恐らく大人としての気持は全く残していないように思えました。

 看護婦さんがもう本当の赤ちゃんになったのよと言う言葉の意味が今やっと分かったように思いました。

 そして看護婦さんにようやく赤ちゃん扱いをされ始めた僕は今その事に気付いたと同時にひょっとして自分も隣のおじさんと同

じ様に本物の赤ちゃんになってしまうのではと言う恐れと言うか不安のような物が一瞬僕の心の中をよぎりました。しかしあのお

じさんの顔の表情はただただ自分から赤ちゃんを装っているのではなく、おそらく中身、気持的にももう赤ちゃんそのものになっ

ているように思えました。

 だから看護婦さん達周りから赤ちゃん扱いされてきたから本当に赤ちゃんになってしまったのではなくて、おそらくおじさん自身

の気持の中にも赤ちゃんになろう本物の赤ちゃんになりたいと言うような気持があったのに違いないと思いました。僕の場合は

確かにオシメ嗜好や赤ちゃん願望はある物のあくまでそれは遊びであり、プレイと言ったような物で、本物の赤ちゃんまではなり

たくないといった思いでした。

 後で僕のオシメ交換をしに来た看護婦さんに話を聞くと、実際僕が想像した通りで、おじさんは怪我の為にもう一生赤ちゃんの

ようにオシメが取れないと言う事、また普通に歩く事も出来ず赤ちゃんのようにハイハイしか出来ない事、それにおじさん自身身

寄りが1人も居ない事、などから仮に退院しても1人で大人として生活して行く事が困難である事などから、いろいろ迷いの有っ

たそうなのです。

 そのいろいろと迷いのある間に看護婦さんから赤ちゃん扱いされて居るうちに、自分でもこれから大人として生きていくには不

安がありそれよりも今看護婦さん達に赤ちゃん扱いされている事の方に安心感を覚えまた安らぎを感じ始めてしまったらしいの

です。そしていつのまにか看護婦さん達の赤ちゃん扱いに応じてしまいそれどころか形だけでなく精神的にも看護婦さん達の赤

ちゃん扱いに応じ始めたらしいのです。そのために精神的にもだんだんと退行してしまって自分自身も赤ちゃんであると思いだし

てしまったようなんです。

 実際おじさんいえ大きな赤ちゃんが病室を出るときに見せた表情は全く赤ちゃんそのものでしたし、看護婦さんが大きな赤ちゃ

んの持っていたガラガラを取り上げた時は一瞬泣き出しそうでしたし、でもそのガラガラを看護婦さんが大きな赤ちゃんの目の

前で振ると本当の赤ちゃんのように興奮して喜んでいました。

 その時の風景は赤ちゃんのいる風景となんら変わりの無いものでした。

 僕自身はとなりの大きな赤ちゃんのように中身まで精神的にも赤ちゃんになってしまう事には抵抗がありました。

 単に一時的な遊びもしくはプレイと言った物で十分に満足でした。でも形だけは赤ちゃんになりたかったんです。

 だから隣の大きな赤ちゃんの格好を見た時は、ただ驚いただけではなくてうらやましかったのも事実なんです。

 僕もいくら可愛いベビー柄のオシメやオムツカバーに変わったとは言ってもやはりそれだけではなくて隣の大きな赤ちゃんのよ

うな可愛い涎掛けやベビー服を着せてもらいたかったし、オシャブリや哺乳瓶もくわえてみたかったんです。そしてそんな大きな

赤ちゃんの僕を看護婦さんにやさしくあやしてもらいたかったんです。

 そして隣の大きな赤ちゃんが居なくなって僕1人になった病室で、看護婦さんの手でようやく僕の念願のベビー服や涎掛けそし

てオシャブリが用意されたのです。
 

 「良〜い?もうこれで僕も大きなオムツの赤ちゃんよ。」

 「 ・・・・・・。 」
 

 と言うと、僕のオシメカバーとオシメを開きました。そしてもう僕も赤ちゃんだからオムツの赤ちゃんに飾り毛は要らないわねと

言って僕の股間をツルツルの赤ちゃんのようにしてしまったんです。でも僕もこれが大きな赤ちゃんへの第1歩だと思うとむしろ

誇らしげな気持さえあったのです。

 そして股間がツルツルの赤ちゃんになると熱いタオルで股間を拭いて新しいオシメとオムツカバーを当ててくれました。

その後薄いブルー地の裾に白色のくまさんのプリント模様の付いたスモック風のベビー服を着せられ、頭には白色のベビー帽で

淵にフリルの付いた物が被さられ、首からは白地で裾に同じようなフリルの付いた可愛い涎掛けを付けてもらい、足にもベビー

模様の可愛い靴下をはかせてもらい、手にはミトンをはめられました。

 そして看護婦さんに横抱きに抱っこしてもらって哺乳瓶のミルクを飲ませてもらったんです。僕はもう幸せの絶好調でした。

 となりのおじさんの時と同じ様に、看護婦さんにもう赤ちゃんなんだから私達をママだと思って甘えて良いのよと言われるともう

違和感なく素直に甘えれました。だから看護婦さんに哺乳瓶のミルクを飲ませてもらいながら甘えるようにおずおずと看護婦さん

のオッパイへ手を伸ばして行きました。そして看護婦さんが何も言わないのを了解としてナース服の上からオッパイをさわってい

ました。すると看護婦さんは、
 

 「この子は甘えん坊さんねえ。今度はママのおっぱいが欲しくなったの?仕方ないなあ。」

 「 ・・・・・・・。 」
 

 と言うと、僕の手をそっと話して背中に手を回すとなんとナース服を脱ぎ始めたんです。僕は期待してたとは言え成り行きの大

胆さにびっくりしてただただじっと看護婦さんのする事を見ているだけでした。

 僕が見ている前で看護婦さんはナース服を脱ぐともう一度背中に手を回してブラジャーも外しました。

 そして一旦膝枕をしていた僕の頭をベッドに戻すと、僕の横に添い寝をして僕の頭を左手で抱え込むと右手で自分のオッパイ

を支えながら僕の口に含ませてくれたんです。

 看護婦さんの柔らかいオッパイが僕の口に当っただけで幸せだったのに、それだけでなくちょっと固めだったけど乳首まで含ま

せてくれました。勿論オッパイは出ない物のママの大きくて柔らかいオッパイを口含んでいるだけで僕は幸せでした。

 こうして僕は念願の赤ちゃん生活を手に入れた訳ですが、やはり隣の大きな赤ちゃんのようにはなりきれませんでした。

 僕はあくまでその時看護婦さんのママとして甘えるだけで、心の中ではいつも大人の状態だったんです。看護婦さんたちもそん

な僕の心の中は分かっていたようです。僕のことを隣の大きな赤ちゃんと同じ様に赤ちゃん扱いはするもののそれ以上の事は

求めませんでした。それは隣の大きな赤ちゃんと違って僕の場合は怪我が治れば元通りに普通に歩く事もできるし両親もいる

のに、隣の赤ちゃんの場合は小さな赤ちゃんのようにオシメも一生とる事が出来ないしまた歩く事も出来ないし又それなりに退

院したとしてもそんな赤ちゃん状態のおじさんの面倒を見てくれる身寄りも居ないと言う事で結果的に大きな赤ちゃんになる事が

大きな一つの選択枝だったんです。

 でも僕の場合それは選択の一つでもなかった。あくまでプレイとか遊びとしての選択枝しか無かったんです。そして勿論そんな

事は看護婦さん達も委細承知で僕の赤ちゃん願望を一時的に満たしてくれていたんです。

 だから、結局僕の場合は、遊びと言うかプレイだけで終ってしまいました。

 だから僕の怪我も治って病院を退院する時には、当然にベビー服を脱がされオシメも足られそうになりましたが、その時には

その頃には僕自身オシメへのオモラシにも慣れてしまって昼間もオシメ無しでは少し不安だったので、看護婦さんにオシメをお

ねだりする事にしたんです。退院する時にオシメを当てて帰れば家に帰ってからでもオシメがまだ必要と言う事で、家でのオシメ

を続けやすいと思ったし実際オシメのオモラシに慣れてしまって昼間もオシメがまだ必要と言うかパンツで過ごせる自信も無かっ

たんです。

 それで一番優しい看護婦さんに最後に甘えてみると、僕の期待通りにオシメやオムツカバーを当ててもらえましたが、それは

あの可愛いベビー柄に布オシメやオムツカバーではなくて、以前のような無地の病人用の貸し布オシメとと同じく病人用のブル

ーのオムツカバーでした。

 退院して大人の生活に戻る以上いくらオシメが必要であってもそれは赤ちゃんとしてのオシメではなくて、あくまで病人用の大

人のオシメなんです。それが分かっている以上大人の生活に戻る僕がベビー柄のオシメを当てて欲しいとは言えませんでした。

勿論病人用のブルーのオムツカバーの上は大人の洋服です。

 その後、病棟の詰所の看護婦さんに最後にお礼を言って支払いを済まし病院を出ました。

 退院してからは、未だにオシメが取れないという事で僕の母親に毎日オシメを替えてもらっていましたが、母親の扱いはあくま

で病人に対する扱いと同じでした。勿論僕のオムツ趣味は母親には内緒でしたから、まさか母親にオムツの赤ちゃんとして扱っ

て欲しいとも言えずにオシメ交換をされるたびに病院でに楽しかった赤ちゃん生活を思いだしていました。

 いくらオシメ交換の時に、母親に赤ちゃんのように両足をあげてオシメ交換してもらっていても、当ててもらっているオシメもオ

ムツカバーもベビー用の可愛い柄物では無くて無地の病人用の物では、赤ちゃん気分に浸る事は到底不可能です。

 そんな憂鬱な気分の時に僕は僕の退院前に普通病棟から乳児病棟へ行った大きな赤ちゃんの事を思いだしたんです。

 そして、確かあの時看護婦さんは赤ちゃんになってしまったおじさんはもう大人の病棟にはいられないと言う事で乳児病棟へ移

ると言っていた事を思いだしました。

 乳児病棟ってどんな所だろう。やはり赤ちゃんばっかりなんだろうけど、そんな所でおじさんいいえ大きな赤ちゃんは今どうして

いるんだろう。

 思いだすとどうしても気になってしまい、気になりだすとたまらなくなった僕は退院して1ヶ月ほどしてからもう一度病院に行くと、

僕の入院していた病棟へ行ってそこの看護婦さんにおじさんが行ったと言う乳児病棟の場所を聞きだしました。

 看護婦さんに教えてもらった場所へ行って見ると、乳児病棟は日当たりの良い南向きの他の病棟とは全く別棟の病棟でした。

その病棟は他の病棟とはつながっていなくて、一旦普通の病棟の入口を出てから全く別の入口から入るようになっていました。

 その乳児病棟には僕や大きなおじさんがいた普通の大人としての整形外科の病棟に居た看護婦さんが1人移動して今は乳児

病棟に居る看護婦さんがいてその人に連絡をしておいてくれると言う事だったのでその看護婦さんを尋ねていきました。

 そしてその看護婦さんに案内されて、乳児病棟の中に入っていきました。病棟の中に入ってしばらくすると、元気の良い子供の

声がしてくる部屋があり、看護婦さんはその声のする部屋の方に僕を連れて行きました。

 看護婦さんの開けたドアを入ると、僕は自分の想像を越えた光景にビックリしてしまいました。

 その大きな部屋の中は、大きくベビーフェンスで仕切られており、その各フェンスの中には数人づつの身体の大きな赤ちゃん

達が入っていたんです。小さな赤ちゃんは1人もいなくて皆大きな赤ちゃんばっかりだったんです。

 そのベビーフェンスの中には、身体だけが大きな完全な大人が全員お尻にオムツを付けて入っていたんです。大半の赤ちゃ

んが僕の着ていたようなスモック風の可愛いベビー服を着ていたので、可愛いオムツカバーが丸見えになっていたんです。何人

かの大きな赤ちゃんはロンパースを着ていた子もいました。

 当然全員が首からは涎掛けを当てられ、また何人かの子は口にオシャブリをくわえている子もいましたし、床に座りこんで一生

懸命に哺乳瓶のミルクを飲んでいる子も居ました。また少ししっかりしているのかジュースをコップにストローで飲んでいる子も居

ました。それがみんな小さな赤ちゃんではなく大人でもなく大きな赤ちゃんばかりなんです。

 どこから見ても身体だけが大きいだけの赤ちゃんでした。

 その子達の面倒を見ている看護婦さん達は、当然のごとくその子達を赤ちゃんとして話掛けまた当然赤ちゃんとして扱ってい

ました。

 赤ちゃんとしてはともかく、おそらく元の大人としてはそこに居るほとんどの赤ちゃん達よりも若いと思える看護助手の人がその

子達をちゃん付けで呼び、ガラガラを振ってあやしたりしているんです。

 そんな大きな赤ちゃん達が、その大きな部屋には全部で10数人も居たんです。

 僕はあまりの光景に立ちすくむばかりでした。

 案内してくれた看護婦さんの話では、ほとんどが知恵遅れの子達で、知能的には赤ちゃん以下の子供ばかりだし、精神的にも

身体の大きさはともかく肉体的にもほとんど小さな赤ちゃんと同じですから全くの赤ちゃん扱いなんですと説明してくれました。

 そしてその時、看護婦さんが僕の方を振り向くと、
 
 

 「この子達はほとんどが知恵遅れの子達だけど、でも中には小数だけど他の理由で赤ちゃんになった子もいるわよ。」

 「 ・・・・・・。 」
 

 と言ってにこっと笑ったんです。でもその笑い方に少し暗い影があったのに僕は気が付きませんでした。

 そんな表情の看護婦さんには気が付かない僕がその部屋の中をいくら探してもその子達の中には僕が会いに来たお目当て

の僕と同室だったおじさん=大きな赤ちゃんはいませんでした。

 改めて看護婦さんにその事を尋ねると、看護婦さんは、
 

 「あ〜あ、あっちゃんはね、まだ小さいからこの部屋じゃあなくて乳幼児の部屋にいるのよ。さあ、、こっちよ。」

 「 ・・・・・。 」
 

 と言って看護婦さんに案内された部屋は、最初に見せられた大きな部屋の直隣の小部屋でした。

 その部屋には、大きな赤ちゃんのための大きなベビーベッドが部屋のはしっこに四つ並んでいてその大きなベッドにはそれぞ

れベッドのサイズに合った大きな赤ちゃん達が寝ていました。

 そしてその四つ並んだ向かって一番右のベッドに僕の探していた、何日か前まで同じ病室にいたあの大きな赤ちゃんがいたん

です。

 僕が看護婦さんの後から付いて入って行くと、他の2つのベッドには女の赤ちゃん達が寝ていましたが、勿論その子達も大きな

赤ちゃんでした。そして一番左側のベビーベッドは空いていました。

 もう一度正面に視線を戻して見ると、僕の正面には確かに僕のいた病室から大きなベビーカーに乗って部屋を出て行ったあの

大きな赤ちゃんでした。大きな赤ちゃんは黄色のベビー柄オムツカバーとオシメをたくさん股間に当てられてガに股になって大き

く足を開き、上半身はベビー肌着のような物を1枚着せられていました。

 そして首からは当然白い涎掛けを当てられてお口にはオシャブリをくわえていました。

 勿論僕が目の前に立ってもその大きな赤ちゃんは僕が以前同じ病室にいたとは分かりません。

 僕が目の前に立っていても全く恥かしげでもなく、何だかポケーとした感じで寝ていました。

 でも僕はそんな赤ちゃんの格好をして赤ちゃん生活を送っている目の前の大きな赤ちゃんがすごくうらやましかったんです。

 その時看護婦さんが何か言いながらその大きな赤ちゃんの側に寄るとオムツカバーの股ギャザーの所に手を入れるとオムツ

カバーの腰紐を解き両横のスナップボタンをはずし始めたんです。

 どうやら大きな赤ちゃんのオシメが濡れていてこれからオシメ交換が始まるようでした。

 看護婦さんは慣れた手付きでオムツカバーを開くと濡れたオシメをオムツカバーごとひき外して、新しいオシメとオムツカバー

を敷きこみました。その間大きな赤ちゃんの股間は勿論剥き出しになっていましたが、大きな赤ちゃんにはひとつも恥かしいそ

ぶりはありませんでした。当然股間は小さな赤ちゃんと同じでツルツルの股間でその股間の間にあるオチンチンは確かにもと大

人の物とも言えない程に小さくて、そこだけを見ると小さな赤ちゃんのものとなんら変わらないような気もしました。今はもう大きく

なる事もなく情けなくオシッコを足れ流すだけの赤ちゃんの機能しかないオチンチンなんです。

 ところがその時の僕はオシッコでオモラシしたオシメをとってもらってまた洗濯された新しいオシメで覆われるその赤ちゃんオチ

ンチンがうらやましかったんです。

 入院時に看護婦さんに毛をそってもらってツルツルの赤ちゃんオチンチンになっていた僕のオチンチンも退院して1ヶ月も経つ

ともう大人のオチンチンらしく毛が生え揃ってきていたんです。

 ツルツルのオチンチンを僕に見られていても全く恥かしそうなそぶりも無く堂々と両足を広げてオシメ交換をされている大きな

赤ちゃんがうらやましくてたまりませんでした。僕は無中で大きな赤ちゃんのオシメ交換に見入っていました。

 そしてそんな大きな赤ちゃんのオシメ交換を見ながら、いつのまにか僕もオシメにオモラシしてしまっていたようでした。

 大きな赤ちゃんのオシメ交換が終わって僕のオモラシに気が付いたらしい看護婦さんが、
 
 

 「あら、どうしたの。僕もオシッコオモラシしたのかな。あんよがガに股になってるわよ。良いのよ。僕もまだオシメ取れないの

ね。こっちへおいで。ママがオシメ替えてあげよう。」
 
 「 ・・・・・・。 」

 
 僕はその言葉を聞くと、その看護婦さんの指し示す方、4個並んだ大きなベビーベッドの一番左の空いたベビーベッドの方へふ

らふらっと歩いていきました。そして、僕が黙ってその大きなベビーベッドの前に言って乗ろうとすると、看護婦さんが、
 

 「ちょっと待って。お洋服は全部脱いでからね。」
 

 と言ったんです。で、看護婦さんに言われるままに僕がズボンを脱ごうとするとズボンを脱ぐのを手伝ってくれただけでなく、上

着から下着まで脱がされてしまって裸にブルーのオムツカバーだけと言う格好になってしまいました。

 しかしその時の僕も恥かしさはみじんもなく、そのままの格好で僕は大きなベビーベッドの上に横たわりました。

 こうして家で母親にオシメ交換してもらうのと違って、大きなベビーベッドで看護婦さんに優しくオシメ交換をしてもらったんです。
 
 

 「は〜い、オムツ開けるわよ。あら?、いっぱいチッチ出てたのねえ。オシメグッショリよ。」

 「 ・・・・・・。 」

 「は〜い、オチメ早く替えないと。オチッコクチャイクチャイねえ?。」

 「 ・・・・・・。 」

 「あんよ上げて〜。はい、あんよ高い高?い。」

 「 ・・・・・・。 」

 「は〜い、オチリパタパタしますよ?。」

 「 ・・・・・・。 」
 

 病院に入院して看護婦さん達に赤ちゃん扱いされていた時にはいつもされていた赤ちゃん扱いと赤ちゃん言葉が久しぶりに新

鮮に僕の耳に聞こえてきました。懐かしくまた僕の心をやさしくやわらげて癒してくれる言葉でした。

 こうして看護婦さんに汚れたオシメを新しいオシメに替えてもらえたんですが、新しいオシメは当然の如くベビー柄のオシメであ

りベビー柄のオムツカバーでした。

 大きなでも可愛いベビーベッドに寝転んで可愛いオシメとオムツカバーでお尻を包まれた僕は幸せでした。

 そんな幸福感に浸って目をつぶっているうちに僕は看護婦さんに入院していた時と同じ様な可愛いベビー服を着せられ涎掛け

にベビー帽子まで被されていました。

 看護婦さんが次から次に用意するこれらのベビーグッヅを僕は全く拒否しませんでした。それどころか一つ一つのベビー用品

に包まれるたびに幸せの衣をまとっているようで幸せだったんです。これで僕も隣のベビーベッドに寝ている大きな赤ちゃんたち

と同じに成れたんです。僕がベビーベッドの中で大きな赤ちゃんに再び戻れたうれしさに浸っていると、その時僕の唇に当る感

触に気付いたんです。目を開けると目の前にはミルクのたっぷりと入った哺乳瓶がありました。

 僕がそっと口を開けると看護婦さんが僕の口の中に哺乳瓶の乳首をやさしくそしてそっと入れてくれました。

 僕が口に入ったその哺乳瓶の乳首をそっと力を入れて吸うと、暖かくて甘い粉ミルクが僕の口中全体にに広がりました。

 そしてその甘くて暖かい哺乳瓶のミルクを飲んでいるうちにいつしか僕は眠りに誘われていました。
 

 「もう面会時間は終りましたけど?」
 

 看護婦さんのその一言で僕ははっと気が付きました。看護婦さんはちょうど大きな赤ちゃんのオシメ交換を終ったばかりのよう

でした。僕は大きな赤ちゃんのオシメ交換の様子を見ながら立ったままでいつのまにか空想にふけっていたようでした。

 僕が看護婦さんに声にはっと気が付いて改めて自分自身を見なおすと、僕は大きな赤ちゃんのベッドの前に立ったままで当然

着ている服もベビー服なんかではなくて僕が家を出るときに着ていた大人の服のままでした。

 どうやら僕は大きな赤ちゃんのオシメ交換を見ながらほんの一瞬の間空想にふけってしまっていたようでした。

 僕が空想にふけってしまっていた時間は大きな赤ちゃんのオシメ交換の間のほんのわずかの時間みたいでしたけど、それで

も本当に自分があの大きなベビーベッドに寝て看護婦さんに赤ちゃん扱いされながらオシメ交換をしてもらっていたような気がし

て仕方有りませんでした。確かにオシメも濡れていませんでしたし、しかし帰りに病院のトイレに入ってズボンを下ろして見るとや

はり僕のお尻に当てられていたには可愛いベビー柄のオムツカバーではなくて、退院してからいつも僕の母親に当てられている

ブルーの病人用のオムツカバーでした。

 僕は乳児病棟の大きなベビーベッドや大きな可愛いオシメやオムツカバーに未練を残しながら、看護婦さんにお礼を言って大

きな赤ちゃんのいる乳児病棟を後にして家路に付きましいた。
 

 未完